海外感染症ガイド

海外感染症情報

海外渡航においては、日本では存在しない危険な感染症が流行している場合があります。渡航前や渡航後には特に注意したいのが、感染症です。

帰国後の健康について

海外旅行から帰ってきて、何らかの体調不良を訴える方は、実に全旅行者の数十パーセントに及ぶと言われています。中でも下痢などの胃腸症状、皮膚の異常、咳、そして発熱がよくみられる症状です。自然に回復することも多いのですが、特殊な感染症による体調不良で、感染症に対して治療が必要な場合もあります。

帰国後6ヵ月間は感染症を発症する可能性

海外旅行、特に発展途上国を旅行した後、少なくとも6か月の間は、旅行関連の感染症が生じる可能性があることを覚えておきましょう。医療機関にかかる際には、必ず海外旅行したことを告げてください。デング熱やリケッチア感染症による症状は、ほぼ帰国後3週間以内にみられますが、マラリアなどの寄生虫による感染症や、一部の細菌による感染症の症状は、数週間から数か月あるいは数年たってから生じることもあります。

発熱はマラリアやデング熱の可能性もある

帰国した旅行者にみられる発熱の場合、重大な感染症から生じている可能性があります。特に、マラリアやデング熱の流行地域から帰国し発熱がみられる場合には、必ず医療機関にかかってください。マラリア、中でも熱帯熱マラリアは急速に悪化することがあります。

止まらない下痢は寄生虫の可能性もある

帰国してからも下痢の症状がおさまらない場合には、ジアルジア症(ランブル鞭毛虫症)やアメーバ赤痢といった寄生虫による感染症も考えられます。放置すると内臓に問題を起こす場合もありますので、原因をしっかりと調べてもらうことが重要です。

かゆみや発疹を伴う感染症も多い

皮膚の異常も旅行後によくみられる症状です。発熱も同時にみられる場合、全身の感染症をともなっていることが多く、速やかに医療機関を受診する必要があります。

医療機関の受診前に情報の整理

海外旅行後の体調不良には、思わぬ感染症が潜んでいる可能性があります。早めに医療機関を受診しましょう。医療機関の受診にあたっては、症状に加えて次の情報を整理しておき、医師に伝えましょう。

医師に伝えるべき情報
・旅行先
・旅行期間
・旅行の目的
・旅行中の行動
・宿泊先の状況(虫除け対策ができていたか)
・旅行前の予防接種

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