2022/04/04【新型コロナウイルス:COVID-19】WHO「新型コロナ混合型変異XE、伝播力高い可能性」=韓国報道

世界的に新型コロナ変異株である、オミクロン(B.1.1.529)と、派生型のBA.2(ステルスオミクロン)が支配株となったが、専門家たちはこれらの変異が混合された「XE変異」に注目していると、NBC放送などが2日(現地時間)報道した。これはXE変異株の伝染性が、より強い可能性があるためだ。
世界保健機関(WHO)は先月29日に発表した週間力学報告書で、「初期研究の結果、XE変異がステルスオミクロン変異より、10%ほど伝染性が高いことが分かった。ただし、追加確認が必要だ」と明らかにした。
XE変異は1月19日、英国で初めて感染が報告され、先月には台湾でもヨーロッパを経由した感染事例が確認された。
WHOは英国保健安全庁(HSA)の報告書を引用し、1月に英国でXE変異が最初に報告されて以来、英国で600件余りの感染事例が確認されたとし、HSAがXE変異に加え、オミクロン変異株で構成された別の2つ混合変異、XDおよびXFをモニタリングしていると説明した。
また、XE変異の重症度・伝播力など差別化する特性が確認されるまでは、オミクロンの派生型変異に分類するだろうと付け加えた。
HSAは先月公開した報告書で、初期研究結果ではXE変異の感染増加率は、ステルスオミクロン変異と大きな差がないことが把握されたが、その後、3月16日まで最新事例を見ると、ステルスオミクロン変異より、感染増加率が9.8%高いと把握されたと明らかにした。
しかし、HSAは「新しい資料が追加されれば、この推定値も変わることがある」とし「XE変異が、感染増加率の点で優位にあるのか、または重症化、ワクチン効果など、その他特性がどうであるかについて、結論を導くには証拠が十分ではない」と線を引いた。 XE変異は伝染性が、より強いと即時に結論を下してはならないという話だ。
ホプキンスHSA最高医学顧問は、「XE変異は、これまで様々な感染増加率を見せた。本当にXE変異が感染増加率で(ステルスオミクロン変異より)優位にあるか、まだ確認できない」とし「パンデミック(世界的流行)中に複数の変異が確認されることは、特別なことではない。(支配株にならない)ほとんどの変異は、比較的早く消える」と述べた。
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