2021/04/01【新型コロナウイルス:COVID-19】障害者施設 感染防止策難しく/青森・大規模クラスター 関係者「人ごとでない」 /青森県

青森市の社会福祉法人「ゆきわり会」が運営する施設で発生した新型コロナウイルスの大規模感染は、県内の障害者施設では初のクラスター(感染者集団)となった。関係者は31日、障害の特性上、マスク着用を徹底できないなど、感染防止対策の難しさを指摘し、「人ごとではない」と危機感をあらわにした。
「入所者がマスクすることができない状況だったと聞いている。(感染防止対策は)厳しい状況だった」
31日の記者会見で、県感染症対策コーディネーターの大西基喜医師はこう説明した。
大規模クラスターが発生した障害者施設は、利用者の生活介護や共同生活援助を行っていた。青森市の小野寺晃彦市長も記者会見で、障害者施設について「どうしても(従業員が)密着してケアをしなければいけないのが特性。また、障害者の感染防御策は、マスクの着用一つ取っても困難な場合がある」と指摘。今後、利用者をどうケアしていくかが一番の懸念材料とした。
青森市の別の障害者施設の施設長は「ついに障害者施設でも発生したか」とショックを隠さない。「知的障害者は予測不可能な行動を取ることもあるので、感染防止が難しい。ゆきわり会のクラスターは人ごとではない」と語った。
大規模クラスターが発生した施設の近くに住む女性によると、ほぼ毎日、朝と夕方に施設利用者とみられる人たちが乗ったバスが、施設敷地内に数回出入りしていたという。女性は「まさか近所でクラスターが起こるなんてびっくり。自分も気をつけなければ」と話した。
青森市の50代男性は「先週から、施設から感染者が出たといううわさは聞いていた。法人側は、これほどの人数になる前に説明し、地域の不安を解消する必要があったのではないか」と語った。
https://news.yahoo.co.jp/…/2f2a5c5cbe03d01ac30cde6d3f45…

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