2019/05/18【マラリア原虫】旅行者がマラリアについて理解しておくべき4つのこと

マラリアは、世界各地の熱帯地域で多く見られる風土病です。
旅行中にこの病気にかかると、深刻な合併症を引き起こす可能性があります。
もし熱帯地域への旅行を計画しているなら、以下の解説をよく読んで備えを万全にしてください。
1. 目的地にマラリアのリスクがあるかを調べる
西アフリカはマラリアのリスクが最も高い地域であり、アフリカのそのほかの地域や、アジア、オセアニア、南アメリカの一部の地域も同じくマラリアのリスクがあります。
また、リスクの高さは、その地域のどこへ、どの時期に行くかによっても変わります。
熱帯地域への旅行を計画しているなら、旅行医学に詳しい医師か診療所を訪ねてください。目的地にマラリアのリスクがどれくらいあるかを教えてくれるはずです。
また、訪れる地域によってはマラリアの予防薬の服用をすすめられるかもしれません。もしあなたがその地域に以前行ったことがあったり、子どものころに住んでいたとしてもリスクがなくなるわけではありません。
CDCは、こうした人びとをVFR旅行者(Visiting Friends and Relatives:友人や親類を尋ねる旅行者)と呼び、マラリアのリスクについて特設ページを公開しています。
医療の専門家に相談する前に、CDC(米国疾病管理予防センター)が作成したこちらのページで、その地域のマラリアのリスクや、推奨される予防医療について予習をしておきましょう。
推奨される予防医療は、健康状態や、地域での滞在期間によっても変わります。同じくCDCのリスクアセスメント・ガイドも参考にしてください。
2. 薬を処方されたら、きちんと飲む
旅行中に服用するマラリア薬(化学予防薬)を処方されることがあります。処方されたら、きちんと飲んでください。
感染を完全に防げるわけではありませんが、リスクをかなり減らすことができます。
また、マラリアに感染しても、そのとき薬を服用していれば、深刻な事態を回避できる可能性が高くなります。
薬をきまぐれに服用すると、マラリアに感染しても、症状が現れるまでに時間がかかることがあります。医師のいうことはきちんと聞いて、推奨されたとおりに薬を服用してください。
マラリアに感染して、病院に行けないときに使える「非常用救急薬」を処方してもらうこともできます。使い方をよく理解し、荷物に入れておきましょう。ただし、予防薬を飲まない言いわけに使ってはいけません。
3. 蚊に刺されないようにする
予防薬を服用しているかどうかにかかわらず、蚊に刺されないようにすることが重要です (マラリアは極小の寄生虫によって引き起こされ、寄生虫は蚊によって人から人へと運ばれる)。
ですので、防蚊剤は必須です。CDCは、DEETやIR3535、レモンユーカリオイル、ピカリジンを含んだ防蚊剤を推奨しています。
網戸や蚊帳も蚊に刺されないためには有効です。
蚊とマラリア被害がよく見られる地域で、宿泊施設にどのような設備があるかわからないときは、殺虫剤で処理した蚊帳を持参し、睡眠中の体を蚊から守ってください(蚊帳はマットレスの下にたくし込む)。
マラリアを媒介する蚊は、夜間に最も活動的になります。
また、一般的な虫よけ対策も有効です。長袖の服を着て、できるだけ皮膚を露出させないようにします。
蚊が活動的な時間帯は外出を控えてください。ベビーキャリアも蚊帳で覆っておきましょう。
4. 病気の症状
旅行から帰った後でマラリアを発症することもあります。
少なくとも3カ月間は、頭痛や悪寒、筋肉の脱力など、風邪やインフルエンザのような症状によく注意を払ってください。
また、マラリアのある地域に行ったことを必ず医師に伝えるようにしてください。
https://www.lifehacker.jp/…/what-to-know-about-malaria…

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