2018/03/24【インフルエンザ】枝幸のインフルエンザ院内感染 他病院も対策に苦慮「患者の隔離難しい」 /北海道

【インフルエンザ】枝幸のインフルエンザ院内感染 他病院も対策に苦慮「患者の隔離難しい」 /北海道

枝幸町国保病院(83床)で入院患者と職員計31人がインフルエンザに感染し、患者4人が死亡していたことが分かって23日で1週間がたった。同病院では、多くの高齢者が入院し、感染拡大を防ぐための隔離スペースを確保できなかった。留萌、宗谷管内の病院からは「隔離病室を確保する余裕はない」との声が相次ぎ、インフルエンザ対策に苦慮している実態が浮き彫りになった。

空き室確保、経営的に厳しく

枝幸町国保病院は一般病床と療養病床が計83床あり、長期入院する地域の高齢者の受け皿となっている。インフルエンザ集団感染が確認された5日時点で、83床のうち78床が埋まっていた。入院患者は70歳以上が9割を超える。病院側は患者の隔離が感染拡大を防ぐ有効な手段と認めながらも「必要なスペースを確保できなかった」という。

病室に余裕がない状況で患者の隔離が難しいのは、留萌、宗谷管内の他の病院でも共通した課題だ。礼文町国民健康保険船泊診療所(19床)は、全病床のうち通常は7割ほどが埋まっており「隔離は難しい」。留萌セントラルクリニック(19床)は「救急外来の患者も抱えており、隔離用の病室を確保する余裕は正直なところない」と悩みを打ち明ける。

留萌記念病院(117床)は「病床の稼働率が高く、空き室を確保しておくのは経営的にも難しい。その場でしっかり対応して防ぐというのが基本」という。市立稚内こまどり病院(45床)は院内でインフルエンザの感染が拡大した場合、「一つの病院でできる対処は限られる」。地域の一つの病院に情報センター機能を持たせ、感染していない患者を他の病院に移すなど「広域的に対応するべきだ」と主張する。

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/174461

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