2022/08/09【アニサキス:寄生虫】飲食店でアニサキス食中毒 原因は鮮魚介類か /広島県

広島市は、西区の飲食店で鮮魚介類を生で食した1人からアニサキス虫体が摘出されていたと発表しました。
広島市によりますときょう(9日)午前9時半ごろ、市民から「西区の飲食店を利用後、体調不良になったため医療機関を受診したところ、アニサキス症と診断された」との連絡がありました。
市が調査したところ、7月29日に広島市西区の飲食店「おかざき」で鮮魚介類を生で食した4人のうち1人が、午後10時ごろから上腹部痛となり、8月2日に受診した医療機関で、アニサキス虫体が摘出されていたということです。
広島市保健所は、患者が潜伏期間内に食した原因となりうる食品が、この飲食店で調理された鮮魚介類のみであることや医師から食中毒患者等届出票(胃アニサキス症)が提出されたことから、広島市保健所は、アニサキスによる食中毒と判断し、広島市西区の「おかざき」に対して、生食用鮮魚介類の調理と販売の禁止を命令しました。
なお、7月29日(金曜日)夜に提供された食事は以下です。
刺身盛合せ(マグロ、シマアジ、炙りサーモン、イカ)、寿司(ヒラメ、大トロ、いくら)、酢の物盛合せ(しめさば、エビ)など)

■予防のポイント​

アニサキスは、食酢での処理、塩漬け、醤油やわさびでは死滅しません。しめさばなどの加工品も、刺身と同様に注意が必要です。
次の方法で予防しましょう。
1.加熱
加熱により死滅します。筋肉の内部まで入り込んでいる場合があるため、中心部まで十分に加熱しましょう。60℃以上で1分、または70℃以上だと瞬時に死滅します。
2.冷凍
冷凍により死滅します。-20℃で24時間以上を目安に内部までしっかり冷凍しましょう。
3.除去
アニサキスは通常、魚の内臓に寄生していますが、魚が死に、鮮度が落ちると内臓から筋肉に移動します。筋肉に移動したアニサキスは発見が難しくなるため、早めに内臓を除去しましょう。魚介類を刺身などに加工する際は、アニサキスが寄生していないか目視で確認し、取り除きましょう。
内臓にアニサキスがいたときは、刺身やしめ鯖など生で食べる料理には使用しないでください。
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