2022/06/03【新型コロナウイルス:COVID-19】新型コロナ 中等症以上感染者 “1年後でも後遺症” 約14%に

新型コロナウイルスに感染し中等症以上になった人の後遺症について、国の研究班が調べたところ、1年後でも筋力の低下やけん怠感など何らかの症状を訴えた人がおよそ14%いたことが分かりました。
高知大学を中心とする国の研究班は、新型コロナで中等症以上になり去年9月までの1年間余りの間に入院した全国の1000人余りに行った後遺症の調査結果を厚生労働省の専門家会合に報告しました。
研究班で退院から3か月ごとにどのような症状があるか、医師の問診やアンケート調査をもとにまとめたところ、症状を訴える人は時間の経過とともに減る傾向でしたが、1年後でも、
▽9.3%の人が筋力の低下、
▽6.0%の人が呼吸困難、
▽4.9%の人がけん怠感があるとしていて、
全体で13.6%の人が何らかの症状を訴えたということです。
研究班の代表を務めた高知大学の横山彰仁教授は「呼吸器の症状が重かった人は後遺症が残る傾向がみられた。今後は症状が長引く因子などを調べることが大事だ」と話しています。
また、慶応大学を中心とする国の研究班も去年2月までに軽症から重症になった1000人余りについて、後遺症の程度をアンケートで調べた結果を厚生労働省の専門家会合に報告し、1年後でもけん怠感を訴えた人が12.8%、呼吸困難が8.6%、筋力の低下と集中力の低下がそれぞれ7.5%だったということです。
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

関連記事

  1. 2017-8-7

    学術雑誌「医療看護環境学」を創刊致しました!

    学術雑誌「医療看護環境学」を創刊致しました! どうぞご利用ください! 医療看護環境学の目的 …
  2. 2021-4-1

    感染症ガイドMAP

    様々な感染症情報のガイドMAPです 下記のガイドを参考に、情報をお調べください。 感染症.com…
  3. 2021-4-1

    感染症.comのご利用ガイドMAP

    一緒に問題を解決しましょう! お客様の勇気ある一歩を、感染症.comは応援致します! 当サイトを…
  4. 2022-9-1

    感染対策シニアアドバイザー2022年改訂版のお知らせ

    感染対策シニアアドバイザーを2022年版に改訂しました! 感染対策の最前線で働く職員の…
  5. 2022-9-1

    感染対策アドバイザー2022年改訂版のお知らせ

    感染対策アドバイザーを2022年版に改訂しました! 一般企業の職員でも基礎から学べ、実…

おすすめ記事

ページ上部へ戻る