2022/05/20【新型コロナウイルス:COVID-19】新型コロナ 園児のマスク推奨見直し、保育の現場は歓迎と不安 「体調不良気付きやすい」「感染リスク高まるのでは…」

政府が新型コロナウイルス感染防止で一時的に推奨している2歳以上の未就学児のマスク着用を見直す方向で検討していることを受け、鹿児島県内の保育園や認定こども園の関係者からは19日、「熱中症リスクを考えれば適当」「異変に気付きやすい」と歓迎する声が上がる一方、児童施設で相次ぐクラスターへの警戒感は残り、複雑な心境をうかがわせた。
「顔を見て保育ができるようになる安心感と、感染リスクが高まるのではないかという不安感が半々」。0~5歳の約120人を預かる鹿屋市の認定こども園「和光こども園」の大牟礼明子保育教諭(39)は明かす。
現在3歳以上は原則、着用を求めている。「マスクなしであれば体調不良や心の異変に気付きやすくなる」と期待。一方で「園で感染が広がったことはなく、対策の一つとしてマスクの効果は大きい。園児同士の距離を常に保つのは難しく、持病がある子だけでも着用が必要では」と考える。
鹿児島市和田1丁目のすみれ保育園は、3歳以上のマスク着用を保護者の判断としている。4歳の三男を預けるパート女性(42)=同市清和2丁目=は「マスクを着けてもしばらくしたら外したがる。周囲への影響を考え、体調が悪いときだけ着けて通わせている」と話す。
鹿児島市保育園協会の理事長を務める同園の青木和彦園長(52)は、政府の方針について「熱中症のリスクを考えれば望ましいと言えるが、一律に着用を求めないのであれば陽性者や濃厚接触者の待機期間も短縮してほしい」と要望する。
感覚過敏などの事情でマスクが着けづらい子を持つ保護者らでつくる「子どもの健康を考える会」の藤元祐子代表(40)=鹿児島市=は「マスクをつけられない子は周りから冷たい視線を浴びて傷つくこともある。これを機に、つけないことも尊重する空気が広がっていけばいい」と訴えた。
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