2022/04/18【誤食:有毒植物】“イヌサフラン”は11人死亡! 春に「誤食」しやすい有毒植物は?

京都市内の子育て支援施設で、ニラと間違って有毒植物のスイセン類を食べ、職員と子ども計77人のうち、4~6歳の12人がおう吐・発熱の食中毒症状を訴えたと、京都市保健所が4月11日に発表しました。保健所によると、植物は施設内の園庭栽培していたもので、「ニラのしょうゆ漬け」として昼食に出し、施設職員は「数年前に知人からニラと言われて譲り受けた」「以前、大人が食べたときは、異常はなかった」と話しているそうです。
厚生労働省によると、食べられる植物と間違って有毒な植物を食べてしまい、食中毒が起きる事例が毎年相次いでおり、ジャガイモやギョウジャニンニクと間違いやすい「イヌサフラン」という植物は、ここ10年で11人の死亡が報告されているということです。春に気を付けたい有毒植物について、厚労省食中毒被害情報管理室の担当者に聞きました。

■自信なければ食べないように

Q.4月から5月にかけて、特に注意すべき有毒植物を教えてください。

担当者「スイセンやイヌサフラン、バイケイソウなどがあります。スイセンはニラやノビル、イヌサフランとバイケイソウの葉は、ギョウジャニンニクなどと間違いやすいです。誤食による食中毒が毎年起きるので、毎年春先に注意喚起するようにしています。ちなみに、秋はキノコ類の誤食が多いので、秋口にキノコ類について注意喚起をしています」

Q.京都市で先日、スイセン類による食中毒が起きました。スイセン類の毒性について、教えてください。

担当者「『ヒガンバナアルカロイド』が有毒成分となります。食べるとおう吐や下痢を起こし、ひどくなると亡くなってしまう場合もあります。ここ10年で1人の死亡例が報告されています」

Q.京都市の事例で食中毒症状が出たのは、子どもだけで、同じものを食べた大人は異常がなかったようです。子どもだけが症状が出たり、症状が強かったりということはあり得るのでしょうか。

担当者「スイセン類は子どもだけでなく、大人も食べれば食中毒症状を起こす可能性があります。年齢は関係ありません。20代でも症状を起こした事例があります(※編集部注:京都市保健所は『正しいニラも同じ園庭に植えられていた可能性がある』と指摘)」

Q.厚労省ホームページにある「過去10年間の有毒植物による食中毒発生状況」を見ると、イヌサフランで11人亡くなっています。イヌサフランの有毒成分を教えてください。

担当者「アルカロイドの『コルヒチン』が有毒成分で、おう吐や下痢のほか、呼吸困難を引き起こす恐れがあります。重症の場合は亡くなることもあり、人間の最小致死量は、体重50キロの人の場合、コルヒチンとして4.3ミリグラム程度とされています。
イヌサフランは、春は葉をギョウジャニンニクと間違いやすく、秋には球根がタマネギやジャガイモと間違われることがあります」

Q.スイセンとニラの見分け方、イヌサフランとギョウジャニンニクの見分け方を教えてください。

担当者「いずれも葉のにおいなどがポイントとはなりますが、間違いやすい植物なので、自信がない場合は食べない、ということを徹底してください」
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