2022/01/19【新型コロナウイルス:COVID-19】フランスで1日46万人感染、欧州数カ国で記録更新 WHOが警戒呼びかけ /フランス、WHO

新型コロナウイルスの感染者がヨーロッパで急増を続けている。フランスでは18日、新規感染者が50万人に迫る勢いとなった。世界保健機関(WHO)は、各国に気を緩めないよう求めた。
欧州ではオミクロン変異株の流行で、多くの国がで1日あたりの新規感染者が過去最多を更新している。
フランスは18日、新規感染者が46万4769人に上り、過去最多となった。前日の10万2144人から4倍以上増えた。
デンマークも同日、新規感染者が3万3493人報告され、最多記録を更新した。
イタリアの新規感染者は22万8179人と、前日の8万3403人から急激に増加した。

■「終わりには程遠い」

WHOのテドロス・アダノム・ゲブレイエスス事務局長は18日、新型ウイルスのパンデミックは「終わりには程遠い」として、各国指導者に警戒を強めるよう求めた。
テドロス氏は記者会見で、オミクロン株について症状がかなり軽く脅威ではないと想定するのは間違いだと警告。オミクロン株に新たに感染した人は、過去1週間で世界で1800万人に上ったと説明した。
そして、オミクロン株は平均すると重症度が低いかもしれないが、「軽症の病気だとの見方は判断を誤らせる」と主張。
「誤解してはいけない。オミクロンは入院患者と死者を出しており、病院は軽症の患者であふれている」と述べた。
テドロス氏はまた、今後新たな変異株が出現する可能性が高いとし、追跡調査が大事だと説明。ワクチン接種率が低い国に対する懸念も表面した。

■フランスで教員がスト

感染者が急激に増えているフランスでは、学校の授業が成立しないとして、教員組合が政府の検査・隔離措置に抗議している。
教員らは、子どもたちがワクチン接種やウイルス検査に時間を取られ、授業に影響が出ていると訴えている。
先週には教員らが1日だけのストライキを実施し、国内の半数の小学校が休みになった。教員組合は2回目のストライキも今週、呼びかけている。

■欧州の一部ではピーク越えたか

こうした中、欧州の一部の国では、オミクロン株の感染の波がピークを越えた可能性を示す現象がみられている。
アイルランドではこのところ、新規感染者が減少し始めている。スティーヴン・ドネリー保健相は国営放送局RTEに出演した歳、クリスマスや新年の時期に導入された規制を、今月末までに緩和する可能性があると述べた。
スペイン政府のデータは、同国で2カ月前にオミクロン株の感染拡大が始まって以来初めて、新規感染者が減り出したことを示している。ただ専門家からは、データの深読みを戒める意見も出ている。
イギリスも、1日あたりの新規感染者数が減少傾向にある。政府は19日、新型ウイルス対策の制限の見直しを予定している。
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