2021/11/14【鳥インフルエンザ】鳥インフルエンザ 感染リスク「昨年以上」 海外は野鳥で大流行 専門家「警戒緩めずに」 /鹿児島県

出水市の養鶏場で高病原性が疑われる鳥インフルエンザが確認され、殺処分が進んでいる。毎年同市のツル越冬地でウイルス検査をしている鹿児島大学共同獣医学部の小澤真准教授(42)は、「海外でも確認が相次いでいる。国内で過去最多の殺処分数となった昨年以上の警戒が必要」と警鐘を鳴らす。
ウイルスが養鶏場に侵入する場合、これまでは野鳥の感染例が先行するのが一般的だった。しかし、今季は秋田、鹿児島でいきなり養鶏場で発生した。
ただ、8日に採取したツルのねぐら水からはウイルスが検出されており、野鳥が持ち込んでいることは間違いない。「野鳥の感染例を目安にできない分、シーズンを通して警戒を緩めないで」と小澤准教授は強調する。
さらに懸念されるのが、海外の状況だ。5月以降、日本に飛来するカモ類の営巣地があるロシアで昨年以上に多くの感染例が報告されている。野鳥の間でウイルスが広がっているようだ。
営巣地が一部重なる欧州では、10月以降に野鳥・家禽(かきん)合わせて50件以上の高病原性ウイルスへの感染が確認された。国内でも年末年始にかけてカモなどの渡りが増える。昨年以上の流行が起きてもおかしくない。
発生すると、通報が遅れるほどウイルス量が増え、周囲に広がる恐れが高まる。小澤准教授は「死亡数が増えていなくても沈うつなどの異変があればすぐに県に連絡し、簡易検査を受けてもらいたい」と呼び掛ける。

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