2021/11/05【新型コロナウイルス:COVID-19】ファイザー、米でコロナ治療薬の緊急使用申請へ-「圧倒的効果」 /アメリカ

米ファイザーは5日、同社が開発中の新型コロナウイルス感染症の治療薬が高リスク患者の入院・死亡を89%減らしたとする臨床試験結果を発表した。コロナの治療方法とパンデミック(世界的大流行)の方向性を大きく変える可能性がある。この発表でファイザーの株価は急騰した。
発表資料によると、「圧倒的な効果」が示されたため臨床試験での新規患者受け入れを停止した。緊急使用許可を得るため米当局にできるだけ早期にデータを提出する計画だとした。
発症初期段階のコロナ治療に有望な新薬候補では2つ目となる。米メルクとパートナーの米リッジバック・バイオセラピューティクスも先月、コロナ経口薬「モルヌピラビル」の緊急使用許可を米食品医薬品局(FDA)に申請。この薬は軽度から中等度のコロナ患者の重症化や死亡のリスクを半減させることが臨床試験で示された。
メルク、米当局に経口薬モルヌピラビルの緊急使用を申請-コロナ治療
米国時間5日早朝の時間外取引で、ファイザーの株価は一時13%上昇。一方、メルクは9.3%下落した。ワクチンメーカーの一部も売られ、米モデルナは11%安、ファイザーとワクチンを共同開発したドイツのビオンテックは9.4%安となった。
最初の症状が現れた際に自宅で服用できるコロナ薬の実用化は、世界的なコロナ禍との闘いで重要な手段となるが、幅広く入手可能になることが前提。ファイザーの広報担当によると、FDAに許可を求めた後、間もなく他の当局にも申請を行う予定という。
ファイザーのコロナ薬の試験はワクチン未接種の成人1219人が対象。症状が現れてから3日ないし5日以内に服用を開始したところ、5日間の治療で入院率が劇的に低下した。
発症から3日以内に服用を開始した患者のうち、入院に至ったのはわずか0.8%で死者はいなかった。一方、同じ期間にプラセボ(偽薬)を服用した患者の7%はその後、入院あるいは死亡した。発症後5日以内に治療を開始した場合も同様の結果が得られた。今回の結果は医学誌上で公表されていないが、ファイザーによれば、統計的な有意性は非常に高かった。
原題:Pfizer to Seek U.S. Nod for Covid Pill After Strong Results (2)、Pfizer Soars After Covid-19 Pill Shows Strong Results in Study(抜粋)
https://news.yahoo.co.jp/…/550fda47e7379b3cb587573e192a…

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

関連記事

  1. 2017-8-7

    学術雑誌「医療看護環境学」を創刊致しました!

    学術雑誌「医療看護環境学」を創刊致しました! どうぞご利用ください! 医療看護環境学の目的 …
  2. 2021-4-1

    感染症ガイドMAP

    様々な感染症情報のガイドMAPです 下記のガイドを参考に、情報をお調べください。 感染症.com…
  3. 2021-4-1

    感染症.comのご利用ガイドMAP

    一緒に問題を解決しましょう! お客様の勇気ある一歩を、感染症.comは応援致します! 当サイトを…
  4. 2022-9-1

    感染対策シニアアドバイザー2022年改訂版のお知らせ

    感染対策シニアアドバイザーを2022年版に改訂しました! 感染対策の最前線で働く職員の…
  5. 2022-9-1

    感染対策アドバイザー2022年改訂版のお知らせ

    感染対策アドバイザーを2022年版に改訂しました! 一般企業の職員でも基礎から学べ、実…

おすすめ記事

ページ上部へ戻る