2021/10/02【新型コロナウイルス:COVID-19】新型コロナ治療で世界初の飲み薬 米製薬大手メルクが使用許可申請へ 死亡と重症化のリスク半減 /アメリカ

米製薬大手メルクは1日、開発中の新型コロナウイルス向けの飲み薬が、死亡と重症化の危険性をほぼ半減させるとの臨床試験(治験)の中間結果を発表した。できるだけ早く米食品医薬品局(FDA)に緊急使用許可を申請する方針で、承認されれば世界初のコロナ飲み薬となる可能性がある。
同社は日本に現地法人「MSD」を構えるなど世界的に事業展開しており、「各国の規制当局にも申請する予定だ」としている。
申請する飲み薬は、米バイオテクノロジー会社と共同開発している「モルヌピラビル」。775人分の中間解析では、入院していない軽症と中等症の成人に投与したところ、29日後までに入院した患者は7.3%で、死亡例はなかった。偽薬では死亡例八人(2.1%)を含め14.1%だったため、死亡と重症化の危険性がほぼ半減したと評価した。
米国では日本と同じく抗ウイルス薬「レムデシビル」も承認されているが、病院などで点滴投与する必要があり、手軽に服用できる飲み薬が実用化されれば、医療機関の負担が軽減されると期待されている。
新型コロナの飲み薬を巡っては、日本の塩野義製薬や、スイス製薬大手ロシュと子会社の中外製薬、米製薬大手ファイザーも治験を進めている。
メルクは6月、FDAに承認された場合に米政府に170万回分を供給する契約を結んでいる。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/134431

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