2021/09/17【新型コロナウイルス:COVID-19】「ウィズコロナ先行国」の英国・イスラエル、新規感染者増えても死者は急減 /イギリス、イスラエル

「段階的日常回復」は新規感染者数に左右されない 「ウィズコロナ」先行国、 新規感染者増加したが 死者数はワクチン接種前に比べて最大10分の1に
新型コロナワクチン接種率が高くなり、英国やイスラエル、シンガポールなど多くの国がすでに「ウィズコロナ」体制に転換した。韓国も今年11月から「段階的な日常回復」を予告し、一方で防疫緩和が新規感染者の急増につながるとの懸念の声もあがっている。韓国よりも先に「ウィズコロナ」を経験した国々の状況を見る限り、このような懸念は杞憂ではない。しかし、新規感染者の規模にこだわる防疫政策よりは、重症化率や致命率中心の医療体系の再編が必要だという点では、示唆するところがある。
英国のオックスフォード大学の研究チームが16日に作成した統計ホームページ「アワー・ワールド・イン・データ」によると、今年6月15日から防疫措置を緩和したイスラエルでは、初期は新規感染者数が2桁にとどまっていた。しかし、間もなく第4波(8月16日~9月13日)が始まると、1日平均新規感染者数は8438人に急増した。第3波の最終段階(1月13日~2月10日)の6884人よりも約1500人増えたのだ。しかし第4波の1日平均死者数は25.4人で、第3波の1月6日~2月3日の50人に比べて半減した。
1日数万人が感染している英国では、第3波と現在の第4波の状況がさらに明確な対比を成している。第3波流行時の12月25日~1月22日の間、英国の1日平均新規感染者数は4万8239人だった。1月6日~2月3日の間、1日平均死者数は1142人で、1月20日には1日だけで過去最多の1826人が死亡した。
このような英国でも接種率が高まったことを受け、7月19日に防疫措置を緩和した。この時期を前後した7月5日~8月2日の1日平均新規感染者数は3万4818人、死者は54人ほどだった。防疫を緩和して1カ月たった時期の8月16日~9月13日の間にも1日平均新規感染者数は3万4239人で、第3波や防疫緩和初期と似たような傾向だ。一方、死者は114人で、第3波の10分の1の水準だ。
8月10日から防疫を緩和したシンガポールは、今月初めまで「ウィズコロナ」の模範例に挙げられていた。高い接種率(1回目74%、接種完了66%)のおかげで、会食の人数制限を2人から5人まで緩和したが、新規感染者が急増したわけではない。今月13日現在、シンガポールで1回でもワクチンを接種した人の割合は84%で、接種完了率は81%でさらに高くなった。それでも2ケタにとどまっていた新規感染者数が14日、過去最高の837人に増加したことを受け、シンガポール政府は漸進的緩和計画を中止することにした。1日に1000人の死者が発生しても「ウィズコロナ」にこだわる英国とは異なり、シンガポールは累積死者が58人であるにもかかわらず、防疫緩和を一時あきらめたのだ。国別に国民の「危険受容性」に違いがあることを示している。
「ウィズコロナ」先行国の状況を見る限り、防疫緩和以前より新規感染者数は増加するが、死亡者数は大幅に減少するという共通点がある。接種率が高まり、感染しても重症になったり、致命的な状況に至る割合が減っているという意味だ。
韓国も接種が本格化した7~8月の致命率は0.29%に落ちた。累積致命率(0.85%)の3分の1水準だ。多くの専門家が「段階的日常回復」体制では、新規感染者数を「絶対的指標」としていた以前とは違う指標を探すべきだと指摘するのもそのためだ。対外経済政策研究院のチャン・ヨンウク副研究委員は「新規感染者数そのものよりは、韓国の医療システムが新規感染者をカバーできるかどうかが重要だ」と強調した。
https://news.yahoo.co.jp/…/1a88ccbbeb37f39e982a80c3ef16…

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