2021/09/07【新型コロナウイルス:COVID-19】新型コロナ感染者の半数近くに後遺症 東京 世田谷区調査

東京・世田谷区が新型コロナウイルスの後遺症について調査したところ、感染した人のおよそ半数にけん怠感などの症状があることがわかりました。
中には、半年以上、症状が続いている人もいて、区は、後遺症の影響などを分析するとともに、対策を検討することにしています。
世田谷区は、ことし4月の時点で新型コロナウイルスで区内の病院に入院した患者や自宅療養した区民などを対象に新型コロナウイルスの後遺症に関するアンケート調査を行い、3710件の回答を得ました。
それによりますと、後遺症が「ある」と回答した人は全体の半数近いおよそ1800人にのぼりました。
年代別で見ると、30代から50代で高く、半数以上が後遺症が「ある」と答えました。
また、症状別で見ると、最も多かったのが嗅覚障害で54%、次いで、けん怠感が50%、味覚障害が45%、せきが34%となっています。
症状を年代別に見ると、10代から30代まででは嗅覚障害が最も多い一方、40代より上はけん怠感がもっとも多いと回答していて、年齢によって後遺症の症状に違いがある結果となりました。
中には、記憶障害や脱毛など半年以上にわたり症状が続いている人もいるということで、区は、後遺症の影響などを分析するとともに、対策を検討することにしています。
世田谷区の保坂展人区長は「症状が治まったあとも後遺症を引きずり、働いたり、日常生活を送ったりするのに支障をきたす人が多い一方で、受け皿は十分でない。今回のデータを出すことで、臨床の現場でも後遺症治療が新型コロナの治療と連続線上に行われていく体制を国にも求めたい」と話しています。

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