2021/08/18【新型コロナウイルス:COVID-19】2回目のクラスターで199人 1回目は1月に76人が感染 沖縄の精神科病院 /沖縄県

沖縄県の糸数公医療技監は17日、新型コロナウイルスの大規模クラスター(感染者集団)が発生した同県うるま市内の精神科病院のクラスター発生が2回目だったと明らかにした。
最初は今年1月で、入院患者と職員の計76人が感染した。今回の計199人を含めると県内で1、2番目の規模のクラスターが起きており、県や院側で適切な再発防止策が講じられなかった可能性もある。
病院は11日、ホームページで「県などの指導と支援を仰ぎながら一日も早い収束を目指し、職員一同努めていく」とコメントした。
病院担当者は本紙取材に今回の大規模クラスターの理由を(1)最初の陽性者を確認した7月19日時点で患者のワクチン一斉接種が始まっておらず、少なくとも1回接種した患者が約1割だった(2)患者は高齢で認知症やうつ病などの精神疾患があり、院内を歩く際などに常時のマスク着用が困難(3)精神科特有の事情で窓を全開にしづらく十分な換気が難しい-などを挙げた。
職員は9割が6月に2度の接種を完了。最初に陽性となった職員は2回接種の無症状で、担当者は「気が付いた時にはウイルスが広がっていた」と述べた。
他の医療機関で病床が逼迫(ひっぱく)しているため、亡くなった64人を含む感染患者173人中、17日時点で転院できたのは約20人。残りの人は院内で酸素吸入や内服治療を受けている。感染者や死亡者数の更新が遅れた理由について、糸数技監は「隔離解除の数などを精査中だった」と説明した。同院の入院患者は計270人。
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/806091

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