2021/06/04【新型コロナウイルス:COVID-19】神奈川県で新たに234人感染 相模原市の製造会社でクラスター /神奈川県
神奈川県内で4日、新型コロナウイルスに感染した6人の死亡と、234人の感染が明らかになった。感染経路不明は129人。県と6市の保健当局が発表した。新規感染者は1週間前より26人少なく、11日連続で1週間前を下回った。
県は3人の死亡を発表した。大和市の80代女性は5月12日に症状が出て当初は自宅療養していたものの、18日に肺炎の所見が出て入院していた。横浜市の90代女性は20日に発熱などの症状で救急搬送され、入院していた。新規感染者は45人。厚木保健福祉事務所管内の私立幼稚園に通う女児1人が感染し、クラスター(感染者集団)は10人になった。既に1人が感染している秦野市内の県立高校で男子生徒2人が感染。同校は当分の間、学級閉鎖している。
横浜市は80代男性の死亡と103人の感染を発表した。男性は5月16日に発熱し、19日に陽性と判明した。肺疾患や高血圧を患っていた。新規感染者のうち2人はクラスターの発生した市内企業の従業員で、感染者は計8人になった。
川崎市は70代男性の死亡を発表した。49人のクラスターが発生した幸区の特別養護老人ホームに入居していた5月17日に発熱し、陽性と判明。入院した市内の病院で6月3日、死亡が確認された。この特養のクラスター関連の死者は計11人になった。また、10歳未満~80代の56人の感染を発表。このうちクラスターが発生した高津区の保育園に勤める50代女性保育士が陽性となり、同園の感染者は計6人となった。この日の保健当局の発表には含まれないが、市立高津高校(高津区)に通う男子生徒の陽性が分かり、同校は4日朝から午後3時まで臨時休校した。
相模原市は80代女性の死亡を発表した。4月27日に呼吸の苦しさを訴えて医療機関に救急搬送されて感染が判明。入院して治療を受けていたが、6月2日に死亡した。心疾患があったという。新規感染者は20人。このうち2人は中央区の製造会社の同僚。感染が判明した同社社員8人と感染経路のつながりを特定したとして計10人のクラスターと認定した。
横須賀市と藤沢市はそれぞれ4人、茅ケ崎市は2人の感染を発表した。
また、県は4日、新型コロナウイルス感染者のうち78人から変異株を検出した。インドで猛威を振るう変異株は5人で、このうち10歳未満の女児は3日にインド由来株感染が分かった10歳未満男児と同じ施設を利用していた。この施設ではクラスター(感染者集団)が発生しているという。
変異株感染者は3476人、うちインド由来株は35人になった。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/108699