2020/06/18【新型コロナウイルス:COVID-19】世界の新規感染14万人 最多更新、死者数も高水準

新型コロナウイルスの感染ペースに衰えがみえない。1日あたりの新規感染者数は16日に約14万人と過去最多を更新。死者数も約6800人と4月以来の高水準だ。中南米と南アジアが感染拡大の中心で、経済活動を再び止める地域も目立ってきた。
米ジョンズ・ホプキンス大の集計によると、米東部時間17日午後2時(日本時間18日午前3時)時点の世界の感染者数は826万人、死者数は44万5000人だった。
1日あたりの感染者数は16日に13万9479人だった。11日の新規感染者数を14万4000人から13万8000人に修正しており、16日の数値が最多となった。
感染の震源地となっているのは南米や南アジアなど新興国だ。
ブラジルでは1日あたりの新規感染者が3万5千人と、米国が4月下旬に記録した約3万6千人に迫る。ブラジルのボルソナロ大統領は15日、「感染者数は明らかに現実を反映しておらず、正確ではない」と発言。同氏は感染データを開示せず小さく見せようと試みたが、裁判所の命令で再公開を余儀なくされた経緯がある。
一度発表された感染者数や死者数が上方修正されるケースも相次いでいる。インドでは16日だけで死者が約2000人増えた。これまで1日あたりの死者数は300人台で推移してきたが、5倍以上に跳ね上がった。
インド保健・家族福祉省は「西部マハラシュトラ州と連邦直轄領のデリーが過去の死者数を修正したため」と説明する。地元紙によると、それまで新型コロナが原因で亡くなった人に数えていなかった死者を加えたもようだ。南米チリでも、3万人以上の感染者数の漏れが発覚した。
事態悪化が続く中、チリやインドでは一度再開した経済活動を再び停止する例が相次いでいる。今後、こうした事例が続けば、世界経済にとって逆風になりそうだ。
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