2020/04/11【新型コロナウイルス:COVID-19】グループホームで新たに5人感染 計9人に 青森 十和田 /青森県

青森県は、十和田市のグループホームで80代と90代の女性の入所者5人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表しました。このグループホームで感染が確認された人は合わせて9人となり、県は感染者の集団、いわゆるクラスターが発生したとしています。
青森県によりますと、新たに感染が確認されたのは十和田市のグループホームに入所する80代と90代の女性合わせて5人です。
5人は高齢のため、基礎疾患やそれに伴う合併症はあるものの、発熱やせきなどの症状はないということで、11日中に入院するということです。
この施設では入所者18人のほか職員16人が勤めていて、10日までに80代の女性の入所者と女性の職員3人の合わせて4人の感染が確認されています。
この施設で感染が確認された人は合わせて9人となり、県は感染者の集団、いわゆるクラスターが発生したとしています。
一方、9人以外の入所者と職員については、ウイルス検査の結果いずれも陰性だったということです。
11日に感染が確認された5人の濃厚接触者は、今のところ、見舞いに来た子どもや孫など合わせて5人で、県は14日間の自宅待機を要請しました。
この施設では先月以降に関東を訪問した職員がいるということで、県は感染経路について調べています。
施設については陰性だった入所者や職員がいることから、健康観察を続けながら運営を続けるということです。
県は「クラスターが発生したものの、1つの施設の中で限定されており、不特定多数の人が出入りするわけではない」などとして、施設の外に感染が広がる可能性は低いという認識を示しました。
青森県で感染が確認されたのはこれで22人となりましたが、県内の感染症指定医療機関の専用病床の数は29で、県は一般病床でも感染者を受け入れたり、症状が軽い人については宿泊施設で療養したりできるよう準備を進めているということです。
施設長「みんなでホールに集まって…」
入所者と職員の合わせて9人が新型コロナウイルスに感染したことを受けて、施設長が11日夜、電話での取材に応じました。
施設長は「私たちの施設でこのような事態が発生し、地域の人や感染者の家族、何より入居者に対し大変申し訳なく思います。感染した人の一日も早い回復を願うばかりです」と述べました。
施設内で集団感染が発生したことについては「グループホームということで、みんなでホールに集まってお話をしたりすることで穏やかに過ごしていただけるように心がけていましたが、それが感染が広がる要因の1つになったと思います」と述べました。
そのうえで、入所者とコミュニケーションをとりやすくするために施設内の一部ではマスクをしない職員もいたことを明らかにしたうえで「マスクの着用が徹底されていなかったと言われれば言い訳ができない」と述べました。
一方、職員3人が先月、結婚式や子どもの引っ越しの手伝いなどで関東地方に行ったことを明らかにしましたが、いずれもウイルス検査では陰性だったということで、感染ルートについては分からないという認識を示しました。
グループホームでは保健所や県の指導などを受けながら、感染防止の対策を行ったうえで、施設の運営を続けるということです。

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