2020年4月8日、財経天下は、河南省の企業が製造し、海外向けにも販売されていたマスクの中にハエの死骸が混入しているのが見つかったと報じた。
記事によると、EC事業を手掛ける中国のネットユーザーが先日、SNS上で、3月17日に河南省滑県の企業から購入した輸出用マスク35万枚の抜き取り検査を実施したところ、マスクにハエの死骸が付着しているのを発見したと明かした。
このユーザーによると、35万枚のマスクはネット上のクラウドファンディングによって集めた資金で購入したもので、Amazonを通じて欧米諸国向けに販売していたとのこと。ハエの死骸のほかにも、ゴム部分などに黒いシミが付着しているマスクもあったという。
ユーザーはまた、「ハエが付着しているマスクの映像を企業の責任者に見せたところ、責任者は新たに出荷した1万3000枚の回収に応じるのみで、その他の賠償については聞く耳を持たなかった」と説明している。
記事は、この企業について2016年に創設され、医療機器、衛生材料を主に生産していたと紹介。同県教育当局の情報として、先月には当局を通じてこの企業が生産した10万枚のマスクを県内の各学校に配布していたことを伝えた。そして、同県の市場監督管理局員が今月6日に回収したマスク1万3000枚の差し押さえを行うとともに、県内のマスク工場に対して営業停止命令を出したとしている。
この件について、中国のネットユーザーは「よくもわが地元の名を汚してくれたな」「不良業者はきつく懲らしめよ」「たまたま検査で見つかってよかった。さもなくば大きな面倒が生じていた」「業界参入のハードルが低すぎるのではないか」といった感想を残した。
https://www.recordchina.co.jp/b796847-s0-c30-d0135.html