場所ごとのカビ対策について

場所ごとのカビ対策について

カビ対策は箇所ごとに異なります。カビの発生条件を理解し、適切な対策を行う必要があります。

調理場、厨房、キッチン

原因
・ガスが燃焼すると水蒸気が発生する。
・湯を使うだけでも水蒸気が発生する。

対策
・換気扇を回す。
・調理終了後もしばらく回す。

冷蔵庫

原因
・詰め込み過ぎると空気がよどむ。
・開け閉めの際に水蒸気が入り込みむ。

対策
・80%程度を目安に収納する。
・月に1度は中のものを取り出し、扉を開けて庫内をアルコールで除菌し、乾燥させる。
・冷蔵庫用の除湿剤を使用する。

食品(冷蔵庫内)

原因
・野菜に付着した土にカビが付着している。
・封を開けたものから水分が蒸発する。

対策
・野菜は収納前に、水洗いで土を落とす。
・食品添加物アルコールを吹き付けておく。
・封をしっかりと締める。

調味料

原因
・注ぎ口に付着した水分や汚れにカビが繁殖する。

対策
・注ぎ口を清潔にしておく。
・保管する場所は定期的に換気する。

浴室

原因
・常に温度も湿度が高い。
・石鹸カスやアカが栄養になる。
・締め切った空間。

対策
・不要な浴槽のお湯は排水する。
・入浴後に壁や床に付着した石鹸カスやアカをシャワーでよく流す。
・入浴後は、窓を開け、換気扇を回し、よく乾燥させる。
・換気扇は24時間回しておく。
・洗剤でよく洗浄する。

脱衣所

原因
・浴室の水蒸気が流入する。
・入浴後の体から水蒸気が発生する。

対策
・窓を開け、換気扇を回し、よく乾燥させる。
・換気扇は24時間回しておく。
・空気がよどむ場合は、扇風機を回す。
・濡れたバスマットやバスタオルを放置しない。

洗面所

原因
・湯を使うだけでも水蒸気が発生する。
・洗面台やその周囲に水滴や石鹸カス、汚れなどが栄養になる。

対策
・窓を開けて換気する。
・洗面台やその周囲の水滴や汚れを清掃する。

洗濯機

原因
・洗濯層内部に残った水分がカビを発生させる。
・周囲の汚れやホコリが栄養になる。
・裏側は空気がよどみやすく、洗濯物の水分によりカビが発生する。

対策
・洗濯機専用の洗濯層クリーナーを月に1度は行う。
・外装や周囲、特に裏側は清掃を怠りがちなので、週に1度は清掃する。

暖房器具を使用する部屋

原因
・石油ストーブは、発熱と同時に水蒸気を放出する。

対策
・こまめな換気を行い、湿度を下げる。
・エアコン、床暖房、パネルヒーターなどの水蒸気を発生しない暖房器具などを使用する。
・加湿目的のヤカンを乗せたり、加湿器を併用しない。

暖房室の隣の部屋

原因
・石油ストーブなどから発生した水蒸気は、広い範囲に拡散し、結露の原因となる。

対策
・なるべく広範囲に暖房し、温度差を無くす。
・水蒸気の流入を抑える。
・水蒸気が発生しない暖房器具を使用する。

エアコン

原因
・空気と一緒にカビの胞子も吸い込む。
・フィルターの汚れやホコリが栄養になる。
・使用しない時期に増殖する。

対策
・室内をよく換気する。
・フィルターを定期的に清掃・交換する。
・送風モードにしてエアコン内を乾燥させる。
・薬剤で除菌する。
・専用の洗浄剤で洗浄する。
・エアコン内部の洗浄。

収納庫

原因
・普段閉じきっており、空気がよどみやすくなっている。
・物を詰め込みすぎると、空気がよどみやすくなる。
・温度も低く、結露が出やすい。

対策
・空気の通り道を作る。
・壁から5㎝程度開けて収納する。
・スノコを活用する。
・夜間は戸を開放しておく。

家具・什器の裏

原因
・空気がよどみやすい。
・ホコリがたまりやすい。
・温度も低く、結露が出やすい。

対策
・空気の通り道を作る。
・壁から5㎝程度開けて設置する。

木材

原因
・室内環境による。

対策
・木材を十分乾燥させる。
・漂白剤を染み込ませ、漂白剤を染み込ませたペーパータオルで覆い、さらにラップで覆うことで漂白剤が流れ出さないようにする。
・漂白後に水ぶきで拭き取り、よく乾燥させる。
・仕上げに消毒用アルコールをぬる。

原因
・室内環境による。

対策
・消毒用アルコールを染み込ませたペーパータオルで拭き上げる。
・晴れた日に天日干しをし、水分をよく放出する。

ガラス窓

原因
・室内で表面温度が一番低く、結露が生じやすい。

対策
・結露した際に、こまめにふき取る。
・暖房器具を窓側に置く。
・窓がくもりだしたら換気をする。
・複層ガラスに取り換える。

カーテン

原因
・結露した窓の水分が付着しやすい。
・日中は束ねてしまうため、水分が残りやすい。

対策
・定期的に洗濯をする。
・窓に結露が出た後は、カーテンを乾燥させる。
・漂白剤で漂白する。

布製のクッション、ソファ

原因
・手アカや汗、ホコリを栄養になる。
・こぼしてしまった水分が中に入り込み、内側にもカビが発生します。

対策
・消毒用アルコールを噴霧します。
・晴れた日に天日干しをし、よく乾燥させる。

梅雨時の事務室

原因
・外も内も温湿度が高く、ちょっとした水蒸気の発生で結露が発生する。

対策
・結露を拭き取る。
・除湿器を使用する。
・エアコンの除湿モードを使用する。

更衣室

原因
・雨に濡れた衣服や汗の水分が湿度を上昇さる。

対策
・こまめに換気をする。
・水分を含んだ衣類を長時間放置しない。

ロッカー

原因
・水分を含んだ衣類などの放置。
・締め切った空間。

対策
・水分を含んだ衣類を放置しない。
・汚れやホコリを清掃する。
・消毒用アルコールを噴霧して、よく乾燥させる。

下駄箱

原因
・雨に濡れた靴をそのまま収納してしまう。
・汗を含んだ靴をそのまま収納してしまう。
・締め切った空間。
・1足カビが生えると瞬く間に他の靴へと広がります。

対策
・収納前によく乾燥させる。
・新聞紙やドライヤーなどを活用する。
・晴れた日に靴を陰干しをし、水分をよく放出する。
・夜間は戸を開放しておく。

車内

原因
・雨など濡れたフロアマット。
・食べカス、汚れ、ホコリの蓄積。
・湿気によるエアコン内のカビ。

対策
・フロアマットを干して乾燥させる。
・汚れたら掃除し、車内をよく乾燥させる。
・車のエアコン用のカビ取り剤を使用し、よく換気して車内をよく乾燥させる。
・エアコフィルターの清掃もしくは交換。
・エアコン内部の洗浄。

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