2017/09/12【人獣共通感染症】ペット店の子犬でカンピロバクター感染症39人 何が原因? /アメリカ

【人獣共通感染症】ペット店の子犬でカンピロバクター感染症39人 何が原因? /アメリカ

米疾病予防管理センター(CDC)は11日、オハイオ州やフロリダ州など東部7州で、ペット店の従業員や子犬の購入者ら計39人がカンピロバクター感染症を発症したことを明らかにした。カンピロバクターというと、一般的には加熱不十分な肉や汚染された飲み水が原因になるケースが多いが、今回は犬のフンが原因だという。

CDCによると9月11日現在、オハイオ州で18人、フロリダ州11人などに住む0歳〜64歳までの計39人が、下痢や発熱、胃けいれん、嘔吐など訴えて、うち9人が入院。患者からはカンピロバクター菌が検出された。

調査の結果、今回の集団感染の患者のうち12人がペットの小売グループ「ペットランド(Petland)」の店の従業員だと判明。残りの27人が最近、このチェーン店を訪れて子犬に触れたり、購入したりした事実が明らかになった。

CDCは「Petland」が販売した子犬の便から採取したカンピロバクターの遺伝子が、患者のものと一致したとして、感染源は子犬の可能性が高いと断定。

このチェーン店を利用した客や店の従業員に対し、ペットに触れた後は十分な手洗いを行うとともに、糞便の処理には使い捨て手袋を使うなどの予防策を呼びかけている。

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