2019/09/22【デング熱ウイルス】デング熱、沖縄で感染か 70代女性が発症 那覇市「長袖・長ズボンの着用を」 /沖縄県

那覇市保健所は20日、蚊を媒介して感染するデング熱の患者が那覇市内で18日に確認され、市内の居住地周辺で感染したことが否定できないと発表した。市は患者が出歩いたとされる場所近辺150メートルの範囲で殺虫剤散布を終え、「ウイルスを媒介する蚊が拡大する可能性は極めて低い」とする。予防のため、長袖・長ズボン着用など蚊に刺されない対策を呼び掛けている。

患者の70代女性は8月16~26日、同居家族と共にネパールへ渡航。帰国4日後に家族がデング熱を発症し、その後回復した。女性は9月15日に発症しており、ウイルスの潜伏期間(14日間)を考慮すると、帰国後に蚊を媒介し同行家族から感染した可能性が否定できないという。20日現在、入院加療中だが、容体は安定しているという。他の家族の感染は確認されていない。

県によると、デングウイルスの県内感染は1955年の記録を最後に確認されていない。国内感染は2014年に発生した代々木公園(東京都)での大規模感染以来となる。

海外渡航先で感染し、帰国後発症した患者を含め、今年県内で確認されたデング熱患者は計7人。年間過去最多だった11年の5人を上回った。

デング熱は人から人への感染はなく、ウイルスを保有したヒトスジシマカを媒介し感染する。国内で利用可能なワクチンはない。ヒトスジシマカは県内にもいるため、市は虫よけスプレーの利用などと併せ、発生しやすい水たまりを作らない対策を呼び掛けている。

デング熱 ヒトスジシマカが媒介する熱病。感染の通常3~7日後に発熱し、激しい頭痛や筋肉痛、発疹などを起こす。人から人への感染はない。日本でも1942~45年に流行があり、ヒトスジシマカが媒介したと考えられている。

https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/473979

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

関連記事

  1. 2017-8-7

    学術雑誌「医療看護環境学」を創刊致しました!

    学術雑誌「医療看護環境学」を創刊致しました! どうぞご利用ください! 医療看護環境学の目的 …
  2. 2021-4-1

    感染症ガイドMAP

    様々な感染症情報のガイドMAPです 下記のガイドを参考に、情報をお調べください。 感染症.com…
  3. 2021-4-1

    感染症.comのご利用ガイドMAP

    一緒に問題を解決しましょう! お客様の勇気ある一歩を、感染症.comは応援致します! 当サイトを…
  4. 2022-9-1

    感染対策シニアアドバイザー2022年改訂版のお知らせ

    感染対策シニアアドバイザーを2022年版に改訂しました! 感染対策の最前線で働く職員の…
  5. 2022-9-1

    感染対策アドバイザー2022年改訂版のお知らせ

    感染対策アドバイザーを2022年版に改訂しました! 一般企業の職員でも基礎から学べ、実…

おすすめ記事

ページ上部へ戻る