2017/08/31【腸管出血性大腸菌:O157】「ずさん衛生」でO157感染か 前橋の総菜店に3日間営業停止処分 /群馬県
【腸管出血性大腸菌:O157】「ずさん衛生」でO157感染か 前橋の総菜店に3日間営業停止処分 /群馬県
埼玉、群馬の総菜店で販売されたポテトサラダを食べた客から腸管出血性大腸菌O157が相次いで検出された問題で、前橋市は30日、9人の感染者を出した「でりしゃす六供店」(同市六供町)を同日から3日間の営業停止処分とすると発表した。
市は、同店のずさんな衛生管理体制も指摘し、それが原因でO157に感染した可能性もあるとみて調査を進めている。
感染したのは前橋市、高崎市、玉村町に住む1歳から84歳の男女9人。うち4人が11日に販売されたポテトサラダ、残る5人がコールスローサラダ、マリネなど、数種のサラダ類を食べていた。同店では同日、238人にサラダ類を販売しており、今後さらに感染者が増加する可能性もある。
発生当初は高崎市の食品工場で製造されたポテトサラダが感染源とみられていたものの、サンプルが陰性と確認されたため、前橋市は埼玉県で発生した食中毒事件とは関連が薄いと判断。9人については同店に感染源があるとみて、23日に立ち入り調査を行い聞き取りも実施していた。
その結果、量り売りのトングを複数の総菜で使い回していたことが判明。感染源の特定には至っていないものの、不衛生な道具が原因の可能性もあるとみている。調理場には使用期限が平成24年の塩素系消毒剤が置かれており、日常的に調理器具の消毒を行っていなかった恐れもあるとしている。さらに同一のまな板や包丁を多くの食品に使用、アルバイトを多く雇っているチェーン店でありながらマニュアルも存在しなかった。
市は同店のずさんな衛生管理により店内の調理場、売り場のいずれかがO157に汚染されたとみて、調査を進めている。
同店を経営するフレッシュコーポレーション(太田市新井町)は「でりしゃす」の全17店舗で24日から営業を自粛しているが、前橋市内にある他の系列店でO157に感染したという届け出はない。市は「安全への注意が十分ではなかった」として、調理器具の洗浄消毒や用途分けなどを指導し、改善を求めている。
http://www.sankei.com/reg…/news/170831/rgn1708310062-n1.html