【研究報告】指置くだけで血糖値測定、糖尿病患者の負担軽減
指を置くだけで血糖値をレーザーで測定できる技術を開発したと、量子科学技術研究開発機構関西光科学研究所(京都府木津川市)のチームが18日、発表した。
採血せずに血糖値を測定できるため、実用化されれば糖尿病患者の負担が減りそうだ。来年度から本格的な臨床研究を開始し、5年後の製品化を目指す。
国内の糖尿病患者は720万人に上り、患者は日常的に自分で血糖値を測定する必要がある。現在の測定器は指先に針を刺して採血するため、痛みを伴うほか、感染症のリスクも指摘されている。
チームは、装置にのせた指に赤外線レーザーを照射し、反射してくる光の強さなどから血中のグルコース(ブドウ糖)濃度を測る技術を開発。健常者4人で試したところ、血糖値を高精度に測定できたという。