【新型コロナウイルス:COVID-19】新型コロナ変異ウイルス WHO担当者「感染スピード速い」

イギリスで感染が広がる変異した新型コロナウイルスについて、WHO=世界保健機関の専門家は従来のウイルスより感染拡大のスピードが速いと指摘する一方、重症化や死亡のおそれについては従来のものと大きな違いはないという見方を示しています。
WHOのヨーロッパ地域事務局で変異ウイルスの対応にあたっているリチャード・ペボディ博士はNHKのインタビューでイギリスで感染が広がる変異した新型コロナウイルスについて「従来のウイルスに比べ速いスピードで感染が広がるという証拠が集まっている。イギリスでは去年12月の数週間で感染が見られるようになり、今月は変異ウイルスの感染者のほうが多くなった」と述べました。
一方で「入院したり死亡したりする可能性については、従来のウイルスと違いが見られない」としています。
さらに変異ウイルスに各国で開発されたワクチンが有効かどうかについては「変異ウイルスに対してより限定的な効果しかないのか複数の研究が進められているが、少なくとも現段階では理論上は変異ウイルスに効かないという根拠はない」と話したうえで、これまでどおり手洗いやマスクの着用、3密の回避などの対策の徹底を呼びかけました。
WHOによりますとイギリスで感染が広がる変異ウイルスは17日の時点で58の国と地域で確認されているということです。
米 発生源の調査巡り中国側に情報開示求める
18日から始まったWHO=世界保健機関の執行理事会では、WHOの国際的な調査チームが進めている新型コロナウイルスの発生源などの調査を巡り、アメリカが中国に情報開示を求めたのに対し、中国側がこれに反論する一幕がありました。
このなかでアメリカの代表は調査チームが中国湖北省の武漢で進めている調査に関して「調査は中国側から新型ウイルスに関する遺伝子配列や武漢でこれまでにとったサンプルなど、すべての情報が提供されることでのみ、成功する」と述べ、中国側にすべての情報を開示するよう求めました。
これに対して中国の代表は「中国は常にタイムリーに情報を公開し、透明性と責任感を持って対応にあたってきた。ウイルスの発生源の調査には調整と協力が必要であり、政治的な圧力をかけるのはやめるべきだ」と反論し、情報は開示していると主張しました。
WHOの調査に関してはアメリカのポンペイオ国務長官が15日、武漢にある「中国科学院武漢ウイルス研究所」に言及した上で「WHOの報告が信用されるためには、ウイルスのサンプルや内部告発者などに制限なくアクセスできることが重要だ」と述べて徹底した調査を求めています。
英 感染確認は減少傾向も入院患者は最多に “30秒に1人入院”
変異した新型コロナウイルスの感染が広がるイギリスでは、1日に新たに確認される感染者は減少傾向にあるものの、入院患者はこれまでで最も多くなっていて、医療体制がひっ迫する深刻な状況が続いています。
イギリスでは感染力が強いとされる変異した新型コロナウイルスの感染が広がり、外出が厳しく制限されるとともに、飲食店と生活必需品を扱う店以外の小売店は原則として営業が禁止されています。
感染は先月から急速に拡大し、1日に新たに確認される感染者が6万人を超える日もありましたがここ数日は5万人を下回っています。
ただ入院患者は増えていて、最新の発表で3万7475人とこれまでで最も多くなり、政府は30秒に1人の割合で入院しているとしています。
ジョンソン首相は18日、メディアの取材に対し「われわれはまだ危機を脱してはいない。医療体制はひっ迫していて、感染者はいまだに増えている」と話し、厳しい外出制限などの対策を徹底するよう強く呼びかけました。
一方、ハンコック保健相は記者会見で、これまでに400万人余りがワクチンの1回目の接種を受けたと明らかにしました。
イギリスでは70歳以上の高齢者や医療従事者など優先される1500万人への来月15日までのワクチンの接種を目標にしていて、これらの人たちへの接種を急いでいます。
米でも「3月までに変異ウイルスが感染の主流となる可能性」
イギリスで感染が広がる変異したウイルスはアメリカでは現段階で急速な感染拡大は確認されていませんが、アメリカCDC=疾病対策センターは3月までに感染の主流となる可能性があると推測しています。
アメリカではこれまでに変異ウイルスの感染が14の州で合わせて88例報告されていて、渡航歴のない人の感染も確認されています。
CDCは15日に発表した報告書で、現段階で変異ウイルスへの感染は全米の新型コロナウイルスの感染例の0.5%以下と見積もっています。
ただ変異ウイルスはこれまでのウイルスに比べて感染拡大のスピードが速いため、CDCではアメリカでも3月までに感染の主流となる可能性があると推測しています。
CDCは感染拡大を抑えるためにはこれまで以上にマスクの着用や他人との接触を避けるといった感染対策を徹底することに加え、ワクチンの接種を迅速に進める必要があるとしています。
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