2021/01/30【新型コロナウイルス:COVID-19】専門家が指南「変異種」の感染を防ぐポイント 感染力の強いウイルスにどう対抗したらいいか

新型コロナウイルスの変異種に対する懸念がアメリカで強まっている。感染力が極めて強く、急速に広がるためだ。では変異種に感染するのを防ぐにはどうしたらいいのか。それには従来の対策をもっと強化する必要がある。
イギリスで初めて確認された変異種「B.1.1.7」は、より深刻な症状を引き起こすとの明確な結論が出ているわけではない。ただ、ヒトの細胞に一段と効率よく結合すると考えられており、感染力は推定で50%以上高まった可能性がある。アメリカ疾病対策センター(CDC)は、アメリカでは3月までにこの変異種による感染が主流になると予測している。
感染症専門家が話しているポイント
ここでは、変異種の感染予防についてウイルスや感染症の専門家たちが話しているポイントを紹介しよう。
従来の予防方法は変異種から身を守るのにも役立つはずだが、対策をさらに徹底する必要があるだろう。マスクは2〜3層構造のものを着用し、家族以外とは屋内でいっしょに時間を過ごさない。人混みを避け、互いの距離を保つ。こまめに手を洗い、顔に触らないようにする。
「これまでは対策に多少の手抜きがあっても感染を回避できたかもしれないが、ミスや手抜きが許される余地はなくなったと思う」。こう語るのは、エアロゾル(空気中に浮遊する微小飛沫)の世界的な専門家の1人でもあるバージニア工科大学のリンジー・マー教授(土木環境工学)だ。
効果のあるマスクを正しく着ける
しっかりとフィットする適切なマスクなら、感染を引き起こす可能性の高い大きさのウイルス粒子は十分に防げる。マー教授の研究チームは少し前に11種類のマスク素材をテストし、この点を確認している。
最も感染防止効果が高いマスクは、2つの布の層にフィルターを挟み込んだ3層構造のものだ。とはいえ、マスクを新たに購入しなくても、簡単な方法で効果を上げることはできる。他者との距離が近い状況では、マスクを重ねて着用するのだ。
店にいる時間も短く
他者との接触をさらに半減
ワクチンはリスクを下げる決定打となる。ただ、ワクチンが接種できるようになるまでは、自らの行動を見直し、他者と接触する時間や回数を減らすようにしてほしい。
例えば今現在、週に2〜3回の頻度で店に出かけているのなら、それを1回に減らす。その店で1回当たり30〜45分過ごしているのであれば、その時間を15〜20分に減らす。宅配やドライブスルーでの受け取りが可能な場合には、そうした選択肢を利用するようにしてほしい。
https://toyokeizai.net/articles/-/407302

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