2017/06/29【クリミア・コンゴ出血熱】人間だけが発症する恐怖の感染症「クリミア・コンゴ出血熱」

【クリミア・コンゴ出血熱】人間だけが発症する恐怖の感染症「クリミア・コンゴ出血熱」

人間だけが発症する恐怖の感染症 「クリミア・コンゴ出血熱」にワクチンなし

マダニが媒介するウイルスによって発症する「クリミア・コンゴ出血熱」の感染例が、近年西欧や地中海沿岸諸国、北アフリカなどで相次いでいることを受け、厚生労働省は2017年6月22日、海外渡航者に対する注意喚起を発表した。

発症後2週間程度で約30%が死亡

クリミア・コンゴ出血熱は発熱や出血が主な症状の感染症。ウイルスを持った「イボマダニ」に咬まれることにより感染するほか、感染した動物や患者の血液や体液に直接触れることでも感染する。国立感染症研究所が日本ウイルス学会誌で発表したレポートでは、羊やヤギなどの家畜は感染しても出血などはせず、症状を発症するのは人間だけだという。

厚労省検疫所によるとイボマダニの北限(生息できる最も北の地域)が北緯50度となっており、北緯50度以南のアフリカやバルカン半島、中東が主な発祥地とされていたが、2016年にはスペインやポルトガルでの感染が確認。今年に入っても北アフリカ諸国で相次いで確認され、同省は西欧への渡航時にも注意するよう呼びかけている。

症状出現後2週間程度で約30%が死亡する致死性が高い感染症だが、ワクチンや予防薬、治療薬は存在せず、発症後の対処療法しかない。

そのため、イボマダニとの接触を避けることが重要で、厚労省は「藪などに入る場合は長袖長ズボンで肌を覆う」「羊などの家畜に素手で触れない」といいった対策を必ず取るよう求めている。

http://news.livedoor.com/article/detail/13266641/

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

関連記事

  1. 2017-7-18

    次世代リーダー研修(総合リスク管理兼リーダー研修)

    感染症や食中毒対策、BCP、リスク管理、次世代リーダー育成など、事業の成長と防衛に欠かせない研修をパ…
  2. 2017-8-7

    学術雑誌「医療看護環境学」を創刊致しました!

    学術雑誌「医療看護環境学」を創刊致しました! どうぞご利用ください! 医療看護環境学の目的 …
  3. 2021-4-1

    感染症ガイドMAP

    様々な感染症情報のガイドMAPです 下記のガイドを参考に、情報をお調べください。 感染症.com…
  4. 2021-4-1

    感染症.comのご利用ガイドMAP

    一緒に問題を解決しましょう! お客様の勇気ある一歩を、感染症.comは応援致します! 当サイトを…
  5. 2022-9-1

    感染対策シニアアドバイザー2022年改訂版のお知らせ

    感染対策シニアアドバイザーを2022年版に改訂しました! 感染対策の最前線で働く職員の…

おすすめ記事

アーカイブ

ページ上部へ戻る