2022/05/30【クドア・セプテンプンクタータ:寄生虫】ヒラメに寄生“クドア食中毒”が発生 38人が下痢や嘔吐の症状も命に別条なし /新潟県
新潟市保健所は30日、ヒラメに寄生したクドアを原因とする食中毒が発生したことを発表しました。
25日、新潟市西蒲区のホテル・富士屋から「24日の宿泊客の5人に嘔吐や下痢の症状がみられ、そのうち3人が救急搬送された」と新潟市保健所に連絡がありました。
保健所が調査した結果、23日と24日に宿泊し、夕食を食べた114人のうち、38人が嘔吐や下痢など消化器症状があることが判明しました。
患者3人からクドア・セプテンプンクタータという寄生虫の遺伝子が検出され、夕食のヒラメの刺身に寄生していたものと断定。
クドアによる食中毒は2000年ごろから報告されるようになった新しい食中毒で、新潟市では今回が2例目となります。
体内で繁殖はせず、症状は数時間で改善するため、今回病院に搬送された患者も命に別条はなく、快方に向かっています。
富士屋は25日~30日午前まで自主的に営業を自粛。その間、保健所による衛生指導が行われました。
新潟市保健所は「ヒラメにはリスクがあることを理解して加熱や冷凍をして欲しい」と呼びかけています。