2020/04/22【新型コロナウイルス:COVID-19】富山県内感染ペース 北陸最悪 クラスター要因、22日目で100人突破 /富山県

富山県内での新型コロナウイルス感染者は、三月三十日の初確認から二十二日目の四月二十日で、百人を超えた。石川、福井両県でも既に百人を上回っているが、三桁に達するまでの増加ペースは富山県が最も早かった。医療機関や介護施設でクラスター(感染者集団)が相次いで発生したことが要因とみられる。(酒井翔平)
石川県で感染者が百人を上回ったのは初確認から五十一日目、福井県は二十九日目だった。富山県は四十七都道府県で五番目に初確認が遅かったが、二十一日現在の感染者数は福井県を上回って百二十七人となった。
初確認の日から二十一日午後七時までに判明した一日あたりの感染者数は、富山県が平均五・五二人。石川県の同三・一六人、福井県の同三・三七人を大幅に上回っている。
富山県内で最も感染者の確認が多かった日は、老人保健施設「富山リハビリテーションホーム」(富山市)でクラスターが発生した二十日の二十人。このほか、富山市民病院でクラスターが判明した十二日の十四人など、十人を超えた日は四日ある。
富山県内の市町村別では、三十一人の感染者が出ている市民病院の関係者を含む富山市の百九人が突出し、全体の86%を占める。次いで射水の五人、高岡の三人、氷見と朝日、立山の各二人、南砺と上市の各一人。帰省中に感染が判明した東京都在住の大学生ら県外在住者も二人いる。残る七市町村では感染者はいない。
三十一人の感染が確認されている富山リハビリテーションホームでは今後、感染がさらに拡大する恐れがある上、感染した女性職員一人の濃厚接触者が多数いる「セーナー苑(えん)」(富山市)についても、同市は「クラスターに発展する可能性がある」との認識を示している。
https://www.chunichi.co.jp/…/news/CK2020042202100015.html

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