2019/08/19【腸管出血性大腸菌:O103】高校2年生160人 夏の合宿で腸管出血性大腸菌に集団感染か? /茨城県

茨城県取手市の江戸川学園取手高校の2年生の生徒ら160人が、先月末から今月初めにかけて、腸管出血性大腸菌O103にあいついで感染していたことが、20日明らかになった。
茨城県保健福祉部によると、今月9日に千葉県から同県に住んでいる江戸川学園取手高校2年生の男子生徒が感染したという連絡があった。
通報を受けて、竜ヶ崎保健所が調査したところ、同校では7月28日から8月2日にかけて、勉強合宿で東北地方に遠征しており、参加者459人のうち、教員1人を含む160人が下痢の症状を訴えていたことが明らかになった。
同高校には、県内だけではなく、東京都内や千葉県、埼玉県など近隣県から生徒が通っており、県で実施した疫学調査では18日までに27人の便からO103大腸菌が検出されているという。
患者はいずれも症状は軽く、快方に向かっているが、保健所が校内の消毒や、二次感染を防ぐための衛生指導を実施している。
O103は、O157と同様、ベロ毒素と呼ばれる毒素を作る病原性を持った大腸菌だ。汚染された食品を食べると、腹痛や水のような下痢、血便などの症状が出る。感染力が非常に強く、ほかの食中毒菌の100分の1の量でも感染可能だ。感染者のうち、溶血性尿毒症症候群(HUS)や脳症など、深刻な合併症を発症すると、急性腎不全やひどい場合は死に至る場合もある。
https://www.hazardlab.jp/know/topics/detail/3/0/30767.html

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

関連記事

  1. 2017-7-18

    次世代リーダー研修(総合リスク管理兼リーダー研修)

    感染症や食中毒対策、BCP、リスク管理、次世代リーダー育成など、事業の成長と防衛に欠かせない研修をパ…
  2. 2017-8-7

    学術雑誌「医療看護環境学」を創刊致しました!

    学術雑誌「医療看護環境学」を創刊致しました! どうぞご利用ください! 医療看護環境学の目的 …
  3. 2021-4-1

    感染症ガイドMAP

    様々な感染症情報のガイドMAPです 下記のガイドを参考に、情報をお調べください。 感染症.com…
  4. 2021-4-1

    感染症.comのご利用ガイドMAP

    一緒に問題を解決しましょう! お客様の勇気ある一歩を、感染症.comは応援致します! 当サイトを…
  5. 2022-9-1

    感染対策シニアアドバイザー2022年改訂版のお知らせ

    感染対策シニアアドバイザーを2022年版に改訂しました! 感染対策の最前線で働く職員の…

おすすめ記事

アーカイブ

ページ上部へ戻る