【E型肝炎】ナイジェリア:石けんがあれば……――難民キャンプでE型肝炎が流行 /ナイジェリア

【E型肝炎】ナイジェリア:石けんがあれば……――難民キャンプでE型肝炎が流行 /ナイジェリア

ナイジェリア北東部のンガラ難民キャンプでE型肝炎が流行している。ニジェールから感染が拡大してきたとみられる。キャンプ内の劣悪な生活環境と洪水が重なったことで、短期間で数百人が感染した。

キャンプ内人口は約4万5000人。武装勢力「ボコ・ハラム」とナイジェリア政府軍間の紛争から逃れてきた人びとだ。国境なき医師団(MSF)の医療コーディネーターを務めるニコレッタ・ベッリオにキャンプの状況について聞いた。また、キャンプに避難しているマラン・イブラヒム・カナさん(43歳)が避難当時の状況を語った。

2ヵ月で患者数400人、死亡者も

心配な状況です。雨期に入って洪水が繰り返し起こり、通路もトイレも仮設住居も水があふれています。そこにさらに雨が降り、キャンプ全体が汚泥と汚水に覆われています。まるでばい菌やウイルスを広める”レシピ”のようです。トイレは設置されているものの、用を足す際にトイレを使わない人もいるため、汚水がいたるところに広がってしまうのです。

直近の2ヵ月でE型肝炎の患者数は400人を超え、MSFが治療した患者数は170人に上ります。もはやE型肝炎の流行宣言を出してもおかしくない状況です。

通常は治療することで回復しますが、妊婦や胎児にとっては大変危険な場合があります。流産や死産に至る確率が高く、未熟児で生まれる確率も高まります。出産時と産後の大量出血の原因にもなります。

過去2ヵ月間で妊婦4人がE型肝炎に起因する合併症で亡くなっています。石けんや清潔な水といったシンプルなもので衛生面を保てば防げた死です。4人もの命が失われたというのは、あまりにも犠牲が多すぎると感じます。

MSFの健康教育チームは地域住民と協働し、キャンプ内の汚水やごみ処理を行っています。また、石けんを配り、給水の際の塩素消毒も手がけています。他の人道援助団体も給水改善に向けて動き出しています。

雨期は数ヵ月間続くので、E型肝炎の症例がさらに増えたり、コレラの集団発生につながったりするのではないかと懸念しています。ンガラは都市部から遠く離れた地域にあり、治安もよくないため、MSFの活動がさらに厳しくなることも予想されます。

http://www.msf.or.jp/news/detail/voice_3521.html

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