2021/01/14【新型コロナウイルス:COVID-19】WHO調査チーム 中国 武漢に到着 新型コロナ発生源など調査 /中国

新型コロナウイルスの発生源などについて調べる、WHO=世界保健機関の国際的な調査チームが、中国での感染拡大が最初に確認された湖北省武漢に到着しました。
WHOは各国の専門家などからなる調査チームのうち13人が14日、湖北省武漢の空港に到着したと発表しました。
調査の詳しい日程は明らかにされていませんが、一行は武漢市内で2週間の隔離を終えたあと、本格的な調査を行う予定です。
新型コロナウイルスを巡っては、最初の感染者が武漢で確認された日から1年余りがたちますが、ウイルスの発生源やヒトへの感染の経緯の解明には至っていません。
中国政府の専門家は、感染拡大当初は、ウイルスの発生源について、中国に生息するコウモリに由来するなどとしていましたが、最近では、中国が輸入した食品からウイルスが検出されたケースもあり、海外から持ち込まれた可能性も否定できないなどと主張しています。
これに対し、各国の専門家を率いる、WHOのピーター・ベンエンバレク氏は先月、NHKの取材に対し「論理的には中国で発生したと考えるのが妥当だ」と述べ、現地では、最初の症例を詳細に調査したうえで、武漢以外の地域でも、当初から症例がなかったかなどを調べたい意向を示しています。
今回の調査では、中国政府がこうした調査チームの要望に十分応じるかに加え、アメリカのトランプ大統領が、ウイルスが流出した可能性があると主張する武漢の研究所の調査を認めるかなどが焦点です。
一方で、WHOは、調査チームのうち、現地入りするはずだった2人が、経由地のシンガポールで行われた抗体検査で陽性だったため、シンガポールにとどまっていると明らかにしました。
官房長官「科学的知見得られることを強く期待」
加藤官房長官は、午後の記者会見で「調査団による現地の科学的調査が所期の目的を十分に達し、科学的知見を得られることを強く期待したい」と述べました。

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