2017/09/13【腸管出血性大腸菌:O157】女児死亡、前橋市会見詳報(2)「今回のケース、従来型の対応では適切に調査できない」 /群馬県

【腸管出血性大腸菌:O157】女児死亡、前橋市会見詳報(2)「今回のケース、従来型の対応では適切に調査できない」 /群馬県

--原因の調査は難しいが、亡くなられた方もいる以上、あいまいなままの幕引きになるのはよくないのではないか

「調査については、1つは従来型の共通食材調査をしている。もう1つは販売形態。たとえば、誰でも電子ジャーからご飯をよそれるスタイルが今回のお店だ。総菜店でこうした形態だといろいろな方が利用し、不特定多数がパッキングをする。本来なら、パッキングされたものを消費者が購入することを前提に食中毒調査は行うが、今回は従来型の食中毒対応では適切にできないのではないか。利用者も行政も安心して食べられるよう、新しい食中毒への対応の仕方を考えたい」

--女児の入院時期と亡くなった日は

「東京都の家族の意向で申し上げられない。亡くなったのは9月上旬」

--女児が「でりしゃす六供店」の総菜を食べた状況や経緯は

「家族に関係することは、こちらから明快に答えられない。住まいは東京都。お盆を利用して前橋市に来られた」

--新たに発症した2人の年齢と性別は

「東京都在住3歳女児。前橋市在住60代女性」

--2人は家族のグループでどのような関係か

「グループの関係性は言えない」

--60代女性が食べたものは女児と同じか

「同じだ」

--2人ともサラダは食べたか

「買っていない。炒め物だけだ」

--「でりしゃす六供店」について、市は8月30日の記者会見で、サラダ類に関して「店の衛生管理が良くない」と指摘しているが、今回は炒め物。サラダからの2次汚染なのか、販売形態のどちらが原因とみるのか

「前回(8月30日)は感染源が特定できず、みんなサラダ類を食べていたが、炒め物も食べていた。サラダは加熱するものでないので(可能性として)前回に示した。事実だけを申し上げると、加熱調理後の2次汚染の可能性も強くなってきた」

--「でりしゃす六供店」では加熱しない品はパック売りとしていたが、加熱する物はどう処理していたのか

「店に行けば分かるが、トングは客が利用したものと使用前とを分けている」

--検出されたO157の遺伝子型は、2人とも同じか

「同じだ」

--それ以前に発症した9人も同じか

「9人の中で2人は結果が出ていて、今回の2人と同じだ。今回の幼児については東京都からの提供だ」

--2人の関係は親戚(しんせき)といっていいのか

「お盆中に東京都の方が前橋市に来た。関係性は言えない」

--9月5日に「でりしゃす六供店」が原因と分かった経緯は

「東京都でO157検出の届け出があって、東京都が10日前にさかのぼって喫食状況を調べた。8月11日にあたる部分で『でりしゃす六供店』の食品を食べたとの情報が今月5日の午後5時に入った」

--5日の時点で「でりしゃす六供店」が原因と分かったのか

「女児の喫食履歴の店をつぶした結果、『でりしゃす六供店』が残った。8月11日に喫食もしている。昨日、『でりしゃす六供店』と断定した」

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