2017/06/01【ジカ熱】ジカ熱が流行再燃の兆し インドで3人感染 「妊婦は渡航控え」WHO /インド

【ジカ熱】ジカ熱が流行再燃の兆し インドで3人感染 「妊婦は渡航控え」WHO /インド

ブラジルなど中南米を中心に大流行した「ジカ熱」が再び猛威を振るい出した。インド政府が先月、世界保健機関(WHO)に3人の発症を報告したのを受けて、外務省は31日、妊娠中の女性に対して同国への渡航を控えるよう注意を呼びかけた。

蚊がウイルスを媒介するジカ熱は、2015年秋から昨秋にかけてブラジルをはじめとするアメリカ大陸48カ国で感染が拡大。妊婦が感染すると、胎児や新生児が小頭症になったり、手足の筋肉が動かなくなるギラン・バレー症候群を併発するなどの深刻なリスクが確認されている。

WHOは昨年11月に「公衆衛生上の緊急事態は去った」と緊急事態宣言を解除しているが、その後も米国や中南米の諸国では、生まれつき感染している先天性患者の増加が続いている。

そうしたなか、インド北西部のグジャラート州アーメダバード市では先月15日までに3人の感染が確認された。患者のうち2人は妊婦と出産直後の女性で、検診などで血液検査を行った際に感染が判明。64歳の男性は、発熱が8日間続いて診察を受け、ウイルスの陽性反応が出たという。

WHOは報告を受けて、インドを「カテゴリー2」の流行国リストに加え、妊娠中の女性に対して同国への渡航を控えるよう注意喚起を発表した。やむを得ず渡航する場合は、蚊に刺されないよう予防策を徹底するとともに、性交渉による感染リスクも考慮して避妊具の使用などを進めている。

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